すべてプラスとは限らない「頑張れ」に隠されたマイナスの部分 注意したいこと

「頑張れ」

誰もが一度は言ったことや

言われたことのある言葉。

 

普段の生活で何気なく使うことが多い。

一見良い言葉のように受け取れるが

時によってその言葉は

相手を苦しめる。

もし、声をかける相手が

すでに自分自身の中で死に物狂いで

頑張っていたとしたら。

その言葉はただの追い打ちにしか過ぎない

とは言っても「頑張れ」その言葉に罪はないわけだから、

この言葉を使う時には相手の状況や立場を

考える必要がでてくるだろう。

よくよく考えれば

この言葉をかけた人はすでに頑張っていることがほとんど

頑張っている人にとっての「頑張れ」という言葉は

逆効果であって

プレッシャーをかけている可能性すらある。

結局のところ、相手の受け取り方次第でもあるけれど、

安易に使うべきではないのかもしれない。

私自身も「頑張れ」というこの言葉に悩まされたことがある。

自分の中ではいっぱいいっぱいなのに、

追い打ちをかけるようにこの言葉を言われると、

「これ以上なにを頑張ればいいわけ」と

全てを投げ出しくたくなる。

けれど先ほども言ったように言葉に罪はない。

ましてや自分を気遣ってくれる相手に対して

自分がこういう感情を抱いてしまう事に

申し訳ないと思う気持ちがあることも確か。

しかし、時によってその言葉は励ましとなり、

後押しさえしてくれる。

頑張らなきゃと前向きにさせてくれる。

同じ言葉のはずなのにこうも違いが生まれる。

この違いは一体何なんだろうか。

私の経験からお話すると、

やはりその時の状況が大きく関係している気がする。

例に挙げるとするとなれば「試験」や「試合」

いい結果や記録を出すために一生懸命準備を進めている状況の場合

誰しもが視野が狭くなり追い込まれがち。

その状況の中での「頑張れ」は

焦りや不安が増すと同時に

自分を否定されているかのようにさえ受け取れる

まるで今が頑張っていないとでも言われているかのよう。

けれどその状況とは反対に

目的としていた物事が目の前まで来ている状況の場合、

「やることはやってきた」「あとは実力や運に任せるのみ」と

割り切ってることがほとんど。

なぜなら、今まで積んできた過去があるから。

その状況での「頑張れ」は

励ましや応援といった後押しとなり

素直に受け止めることができる。

要するに結論、今何かに立ち向かう状況なのか

それとも立ち向かうための準備段階の状況なのか

この違いが「頑張れ」の受け取り方や捉え方を

大きく変えているのではないだろうか。

自分で経験をしたからこそ、

「頑張れ」と声掛けをするときには注意をしたい

相手の状況が分かってないうえでの安易な声掛けは

限界に達している相手への追い打ちをかけてしまう事にも

なり兼ねないから。

そしてさらに加えるとするなら

「頑張れ」だけが励ましではないし

そこにこだわる必要もない。

「ファイト」「応援してるよ」「無理しないで」

他の言葉でも気持ちを伝える事は十分できる。

時によっては言葉でなくても見守ることが

その人のためになることもある。

どんな状況であれ、相手を思い、考える事は必要になってくるだろう。

いつの時代になっても言葉とは計り知れないものである。